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2010 12,12 19:00 |
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『黒騎士ロイド』5話目です。
※タイトルのまんまです(コラ) ※短いです。それなのに前回から時間あき過ぎだ(爆死) ※二人が偽者です。…今更ですか、そうですね。 ※今までの話にあった注意書きもお忘れなく。 「どうしても…どうしても無理なのか?」 「はい…誠に申し訳ありませんが、こちらの“ドルチェ・スペシャル プリンア・ラ・モード”は予約限定販売となっておりますので…」 「くっ…下調べしなかったのが仇となったか…」 カウンターでは、艶やかな黒髪に透けるような白い肌、澄んだアメジストの瞳を持った麗人が店員と話していた。 そこはかとなくだが、全身から漂う高貴そうな振る舞いに、周りにいる者は目を奪われている。 対応している店員すらも、顔を赤らめてどうしようどうしようと迷っているようだ。 この目の前の人を困らせたくない、でも予約されているので他の人に売ることは…、と。 だが、そこに助け舟が表れた。 それは、店員にとっても、欲しいと思っていたルルーシュにとっても。 …ただ、その相手に問題があっただけで。 「じゃあ、僕が予約している“ドルチェ・スペシャル プリンア・ラ・モード”をお分けしましょうかぁ?」 「…!?」 「僕、これを5つ予約しているから、2・3個なら大丈夫ですよぉ?」 思わぬ提案に、嬉しさ8割驚き2割で振り向いたその先にいた人物に、ルルーシュは思わず固まる。 ルルーシュの視線の先にいた人物は、その視線を受けてニッコリと微笑んだ ―――――。 きっかけはプリン 「ありがとうございました~!」 「うん、ありがと~。…じゃあ、行きましょ?」 満面の笑みで店員に見送られながら、ルルーシュは深いため息をついた。 自身の片手を掴んで前を歩くのは、灰色の髪にアイスブルーを持つ男、ロイド・アスプルンド。 その昔、ルルーシュに騎士の誓いを立てた男である。 「(…だが、それも昔の話。俺はもう皇族ではないし、皇室に戻るつもりもない。それに、コイツは確か、シュナイゼルの友人でもあった筈だ)」 …誓いの中にある言葉に、もしかしたら…とも思わなくもないが、ブリタニアに裏切られた事実が、ルルーシュの警戒を強くする。 純粋だった自分はもういないのだと、アメジストの瞳に冷酷な光を灯した。 もし、自分の生存を本国に報告するつもりなら、ギアスを使うのも止むを得ない、と……。 「……ここらで良いですかぁ?」 「あぁ」 人気のない、小さな公園。 整備されているが、まるで忘れ去られているように人がいない。 ゆっくりと振り向いたロイドに、ルルーシュはごくりと喉が動いた。 それまで繋がれたままだった腕がようやく離され、離された手が寂しくなって、それを誤魔化すように自身の手をギュッと握り締める。 そして……ロイドの次の行動に、ルルーシュは目を見張った ―――――。 PR |
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