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2008 09,20 10:26 |
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題して、『吸血姫ルルーシュ』(爆) 吸血鬼? …否、吸血姫 「…ロイド」 「…ここに」 紅い緋い闇の中、佇む白木の枝に腰掛けた美しい少年がポツリと呟く。 漆黒の艶やかな髪、透けるような白い肌、澄んだ美しいアメジストの瞳 ―――。 そのアメジストに映る物憂げな光は、少年をより麗しく魅せる…。 その麗しさこそ、少年の魔性の魅力だと言えるのかも知れない。 少年の呟きに応える様に、ロイドと呼ばれた青年が現れた。 灰色の柔らかい髪に、どこか冷たいアイスブルーの瞳 ―――。 だが、少年をその瞳に映している時だけは、優しい色になる…。 その瞳には、少年に対する愛しさだけが溢れているかのようだ。 「…ロイド。喉が…渇いた……」 吐息と共に紡がれる声…魅惑に満ち溢れ、自らをも差し出したくなる。 ロイドは気だるそうに差し出される手を取り、少年をするりと抱きしめた。 少年はロイドの首に手を回し、その首筋へと顔を埋める。 そして……… ロイドの首筋から、滴る紅 ―――。 少年は美味しそうに首筋に口づけ、コクリコクリと喉を潤す。 しばらくして、少年はロイドの首筋から口を離した。 満足そうに吐息をつくその表情はどこか恍惚としていて、少年の色香をより増している。 今ならば、その眼差しだけで国を傾かせることが出来るだろう。 少年はふと、先程まで自分が口付けていた箇所に2つの穴と、そこから滴る紅を見つけた。 …先程、ルルーシュがロイドの血を飲む為につけた、牙の傷である。 その血をぺろりと舐め取り、傷の箇所に口付けると、次の瞬間には滑らかな肌に戻っていた。 それを満足そうに眺め、傷があった箇所をつつ…と指で撫でる。 「…もう、宜しいので?」 それまで、何も言わずに少年の為すがままにされていたロイドが、ようやく口を開いた。 だが、それは先程の吸血を嫌悪するものではなく、どちらかと言えば促す問いかけだ。 だが、少年はそれに微笑みを浮かべて 「…お前の血ばかりだと、他のモノが飲めなくなる」 お前の血は極上だからな、偶に口にするのが程良いんだ。 そう言って嬉しげに微笑む少年に、ロイドも「なら、仕方がありませんねぇ」と苦笑する。 だが、その眼差しは蕩けそうな程に……甘い。 「…行かれますか? 人間界へ…」 「あぁ…」 喉の渇きを潤す、上等な血を求めて………。 彼の名は、ルルーシュ。 神魔の監視者たる PR |
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